大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

最近では、食生活の欧米化等により、胃癌が減り、大腸癌が増えています。大腸癌を予防するもっとも正確確実な方法は、大腸内視鏡検査です。大腸癌は腫瘍性(しゅようせい)の大腸ポリープから発生します。大腸ポリープのうちに内視鏡で治療してしまえば大腸癌が100%近く予防できます。大腸ポリープの切除は、癌の早期発見よりさらに進んだ予防的治療です。

また、大腸内視鏡検査では発見できても、注腸レントゲン検査では確認できない平坦型病変や早期癌があり、こうした病変では便潜血検査でも異常なしと判定されることが多く、内視鏡検査以外では見逃されやすいのです。

ご家族に大腸ポリープや大腸癌のいる方では40才を過ぎた頃、家族歴のない方でも50才頃、便潜血検査で異常ありの方はただちに、大腸内視鏡検査を受けられることをおすすめいたします。

検査の方法

検査の方法検査の方法

肛門から内視鏡のやわらかい管を挿入して、大腸を観察します。(下図左)病変があれば一部をとって顕微鏡で調べます(生検)(下図右)。早期癌や切除の必要のあるポリープは、ほとんどの場合検査時に切除できますが(内視鏡的大腸ポリープ切除術)、大きすぎると内視鏡では治療できません。大腸内視鏡検査は熟練した医師が行えば安全で、かつ痛くもありません。

内視鏡の完全な消毒

とても大切なことです。
内視鏡検査の前に、基本的には肝炎ウィルス等の血液検査をして、感染の予防を行いますが、感染の危険はほかの細菌やウイルス(たとえばエイズ)等もあります。
このため、すべての感染を予防するために、内視鏡を最新のカイゲン社製の自動洗浄器 (CLEAN TOP WM-S) で、電解酸性水により、1例ごとに完全に消毒します。
ポリープ切除器具等もすべて、毎回完全に消毒するか、あるいはディスポーザブル(使い捨て)とし、厳しく管理しております。

大腸癌の発生頻度

大腸癌の発生頻度

大腸癌の70%は上図のように、S状結腸と直腸に発生します。横行結腸、下行結腸は頻度が少ないのですが、盲腸と上行結腸には割合多く、盲腸まで確実に観察検査する必要があります。
当院での全大腸内視鏡検査(Total Colonoscopy)による盲腸までの観察率は99.9%です。

大腸癌の発生頻度

検査の流れ

検査前日の夕食後に下剤を服用します(プルセニド3錠あるいはラキソベロン1本)。
検査当日は、(朝は絶食ですが水は飲んでもかまいません)朝9:00~11:00頃来院し、まず、検査用の穴あきパンツと上衣に着替えます(右図)。つぎに腸内洗浄液を2リットル飲みます。この洗浄液が苦手な方は、別の方法で前処置を行います。しかし、最近ではいろいろな種類の洗浄液が開発改善されてきており、中でも[「モビプレップ」と言う洗浄液は飲む量も少なく、味も良くなり、試されたほとんどの患者さんに好評です。
4~5回排便後に大腸がきれいになったと思われたら検査となります。浣腸を行うこともあります。
浣腸液は腹痛が起こらないものを当院独自に工夫してあり、これを使用します。この検査の前処置に4時間前後(2~6時間)かかります。

楽で苦痛のない検査をお約束します

軽い鎮静剤と鎮痛剤の注射を行い、リラックスした状態で検査を行います。ほとんどの場合、軽い居眠り状態のうちに検査が終了します。大腸内視鏡検査を楽に受けられるか否かは、医師の技術的な問題が主であり、熟練した医師が行えば検査は苦しくありません。当院では楽な検査をお約束しております。
検査は約10分で終了しますが、ポリープを切除したりすると20~30分かかります。ポリープ切除はまったく無痛です。
検査後は30分から1時間半くらい休んでからの帰宅となります。

大腸内視鏡の実績

 昨年(H.27年1月~12月)の大腸内視鏡検査は約7,000件(7,005件)で、盲腸到達率(全大腸観察の成功率)は99.9%にのぼります(癌などよる腸管狭窄などは別として)。

苦痛のない、楽で正確な検査をお約束しております。

また、他院の医師からの紹介も非常に多く、医師の奨める専門医として信頼を寄せられております。大腸ポリープ切除における医療事故としてもっとも問題になるのは、大腸穿孔(ダイチョウセンコウ:大腸に穴をあけてしまい、緊急開腹手術が必要となる)ですが、開院以来、当院では大腸ポリープ切除による大腸穿孔は1例もありません。
院長の大学病院勤務時代より今日までの大腸内視鏡の総件数は、約47,000件です。経験数は技術に反映します。

最近の大腸内視鏡機器の進歩について

最近のハイテクによる医療機器の発達はすさまじく、電子内視鏡もその一つです。約20年ほど前に出現した電子内視鏡により、それ以前では発見できなかった大腸の平坦型・陥凹型病変というものも発見されるようになり、こうした病変が癌になりやすい、あるいは早期癌となっていることもわかってきました。
さらには、2002年から、HiVision(高画質)を使用した電子内視鏡も出現し、2006年から画像のNBI(特殊光による観察)装置も備わりました。HiVision(高画質)電子内視鏡と従来の電子内視鏡の違いは、HiVisionテレビとアナログテレビの画面の鮮明さや解像力の違いを超えるものがあり、さらに細かい微妙な病変や変化も識別できるようになってきました。内視鏡を専門とする医療施設では、HiVision電子内視鏡は必携のものと考えられます。
当院ではオリンパス社の最新のHiVision電子内視鏡(Evis Lucera Elite)を使用しています。

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